日本の釣り、欧米の釣り。


○まずは『女性のためのシイラフィッシングセミナー』を終えた感想。



集合写真



昨日、うちのお店(ママズフィッシングハウス)で主催した『女性のためのシイラフィッシングセミナー』の第1回を、無事に、そして大変楽しく終了いたしました。

ご参加くださった皆様、講師のサプライズ・椙尾様、アングラーズリパブリック・石井様、そして書き入れ時の土曜日に仕立てを快く受け入れてくださった平塚・庄三郎丸様に心から感謝申し上げます。

思い起こせばあれは3年前。

私は湘南ライトタックルシイラトーナメントにTLC金子マミが主宰する女性限定フィッシングサークル)女性メンバーで参加してみたい、と突然思い立ったのです。

メンバーを募ったものの、私自身はトローリングのシイラしか経験がありませんでした。

そこで大会前の練習として、大会に参加するメンバー達と庄三郎丸さんのシイラセミナーに参加したのです。

セミナーに参加してみて一番印象に残り、私の中の学びとなったことは、シイラフィッシングが『チームワーク』の釣りだということでした。

さて、そのチームワークとは・・・

今回のセミナーの写真も交えながら書いてみます。

船長はもちろん、船上の全員がまずはシイラを探します。



ミヨシで皆んなでシイラを探す

皆んなでシイラを探している様子。



漂流物の下、潮目などシイラがいそうなポイント脇を徐行し、シイラを見つけた人はそこにルアーを投げます。

シイラはツガイや群れで居ることが多く、好奇心が強いので1匹目がルアーにヒットすると他のシイラが興奮してついてきて、船上の他の釣り人のルアーにも反応することが多々あります。

そこで1匹目をかけた人は慌てず、ゆっくりとやりとりして他のメンバーにもヒットするチャンスを作る場合があります。(必ずしもそうではありませんが、そういう場合もある、ということで。)

また、ナブラや鳥山も船長と釣り人で探します。

航行中、みんなで目を凝らします。

走る、ジャンプする、首を振る!

激しくてパワフルなシイラのリアクションに皆んなで興奮し、歓声を上げ、自分以外の釣り人のファイトを応援し、讃えます。

キャストしやすい、そしてシイラを見つけやすい船首側(ミヨシ)の釣り座をローテーションで譲り合うこともあります。

シイラに限らず、欧米発祥のオフショア・ルアーフィッシングは、多かれ少なかれこういったチームワークというか、船上のメンバーの一体感があたりまえのようにあると思います。

昨日のセミナーでは初対面の人もそうでない人も、セミナーの参加者&スタッフという『チーム』となり、助け合い、讃えあい、励ましあい、そして喜びも分かち合い、最高の1日を過ごせたと思います。



がっちり握手

ご夫婦で参加されたN様。

ファーストキャッチを講師の石井氏とがっちり握手で喜び合う、の図。




きっと参加してくださった受講者の皆様もこの「チームワーク」を肌で感じ、理解してくださったことでしょう。

相模湾でシイラフィッシングを多くの人に楽しんでもらいたい!

ただただそう願い、平塚の船宿様やサポートしているメーカーやアングラーの方々は地道に、辛抱強くシイラ乗合を継続し、今のような人気の乗合ターゲットにまで育ててこられたのだと思います。

そしてオフショアルアーの経験がない方も安心&安全に楽しめるように、船宿様主催のセミナーも同時期に多数開催していらっしゃいます。

セミナーの必要性を船宿様が感じてやっているのですから、やはり他の釣りと違い、タックルやテクニックだけではなく、注意点やルールなど、乗合に乗る前に覚えて欲しいことがある、ということです。

船宿様はじめ、パイオニアとなったアングラーのこういった気持ちを大事にし、乗合でシイラ釣りを楽しめる環境に感謝しつつ、ぜひ多くの釣り人にエキサイティングな相模湾のシイラフィッシングを楽しんでいただきたいと、今回のセミナーを通じてより一層、思いを強くしました。



○ 日本人がオフショアルアーを楽しむために。

数年前、平塚でシイラフィッシングを楽しんいる女性アングラー達が、女性限定のシイラフィッシングセミナーを開催してくださり、私はそのセミナーに友人と参加してきました。

あれから私もずっと、女性がオフショアルアーを楽しみやすい環境やチャンスを作るにはどうしたらいいか、考え続けてきました。

そしてやっと、多くの協力者を得て今回の『女性のためのシイラフィッシングセミナー』の開催までこぎつけました。

シイラやマグロなど、オフショアのルアーフィッシングを女性アングラーに紹介する時によく心配されるのが、安全面でこの釣りはどうなのか、女性が乗って迷惑ではないのか、といったことでした。

これについては女性だけではなく、男性でもオフショアルアー未経験の方はおなじ心配をされるのではないでしょうか。

おそらく欧米スタイルのオフショアルアーフィッシングは、日本のような他人同士が同じ船に同乗する『乗合・のりあい』というスタイルはあまり想定されていないと思われます。(この点はもし違いましたらご指摘ください。訂正します。)

そういった点からも、乗合という日本独特の状況での心構えやルールを確認しておく必要があるはずです。

その確認さえできれば、何も恐れる必要はなく、とても楽しい釣りであることは間違いありません。

キャストの釣りは他の釣種と比較してもかなり釣果に差が出やすく、全員にチャンスがあるとは限りません。

チームワークを無視して、お金を払っている『お客様』気分でいては、何かと不満がたまったり、悪くするとトラブルに発展する可能性もあるのではないでしょうか。

欧米発祥のオフショアルアー、とりわけキャストする釣りでは、ただ一人一人がルアーを投げて、魚を釣って、釣った魚を船長や仲乗りさんがタモ網で掬ってくれて・・・というスタイルでは様々なところに歪みが生じます。


『他のグループがずっと船首を陣取っていてローテーションしてくれなかった。』

『船長がローテーションを指示してくれなかった。』

『キャストのタイミングが合わない釣り人同士が何度もラインが絡まり口論になった。』


このような話しはシイラやマグロのルアー船での話として実際に耳に入ってきます。

しかし、下船後にああだこうだと言っても後の祭りです。

『楽しめるはずだった時間』は戻ってきません。

知らない人同士が一人分ずつ乗船料を払って利用する乗合船でキャスティングのシイラフィッシングを実現するためには、乗船する釣り人各々が、即席チームのチームワークを意識する必要があると思います。

船長も含め、船上にいる全員がその日は『チーム』であり、なんなら『家族』である、くらいの親しみと敬意をお互いに持たないと、欧米人に比べてシャイで控えめな日本人はこの後の祭りトーク、別名陰口ばかりが増えるだけで、心から釣りを楽しめなくなってしまうと思います。

乗合船で他の釣り人や船長とうまくコミュニケーションが取れず、結果的に乗合船嫌いになってしまっては、『乗合船を安心して楽しんでもらうために』開催しているはずの初心者向けセミナーの意味が無くなってしまいます。

オフショアルアーを手頃な費用で、乗合という気軽な環境で楽しめる恩恵を100%享受するためにも、とにかく現場で確認、意思の疎通をさせることを大事にして欲しいです。

ルアーでも餌釣りでも、乗合船には乗合船なりの楽しみ方とルールがあります。

ローカルルールを確認すること、同乗する人と明るく親しく接すること、何か自分が思っていたのと違う点があったら、苦情ではなく質問する気持ちでその場で対話すること。これらは乗合船で気持ち良く釣りをするためにはいつでも必要な、釣り人側の務めであり、テクニックだと私は思います。

自分一人コツコツ、黙々と釣った一尾はもちろん最高。

しかし、即席でも『チーム』『仲間』と楽しみながら釣れた一尾はそれとはまた違った幸福感を味わえるはずであり、これもまた釣りの醍醐味ではないでしょうか。


 
Mami Kaneko