タイトル変ですね。あんまり気にしないでください。

 去年の4月から秋口まで、砂浜の投げ釣りにはまっていました。シロギスの遠投釣りとサーフトローリングです。最初はシロギス釣りをしていたのですが、このとき買いそろえた道具は3980円のリールと7800円の竿。相棒に「そのリールはいくらなんでも安物すぎないか?」と言われました。でも当時は(っていってもそんなに昔じゃないなあ)釣具に出せる予算は気持ち的にこの程度だったわけです。

 で、一生懸命、遠投の練習をしてました。ジェット天秤の号数もあれこれ試して毎回毎回フルキャスト!

 しかし、全然飛ばない。

 シロギスは足で釣れってよく聞くように、投げ釣り師は砂浜の端から端を行ったり来たりしています。私と相棒は不精者です。釣具以外にジュースやお弁当、おやつなんかを山ほど持っていて身軽じゃないのでずーっと同じ場所で釣ってました。だから同じ人が我々をちらっと見て通り過ぎていくわけです。二〜三回通り過ぎていたおじさんが(見たところもうご隠居さん)「シロギス釣ってるの?」と声を掛けてきました。「はい。でも全然飛ばなくて釣れないんです。」「どれどれ・・・これじゃあ誰が投げても飛ばないよ。」「道具のせいですか・・・。」「あっちのひとなんて竿とリール、あわせて20万円するの使ってるよ。」

 「・・・・・・え?」

 知らなかったんです。キスの投げ釣りを。恐ろしい世界でした。飛距離に命とお金をかけまくる世界。めん玉飛び出ました。よくよく周りを見てみれば、みんな投げる前にグルグル回ってるし、投げた後にピシッと固まって動かないし、今までの釣りと勝手が違いすぎる!

 その後も浜へ行くたびに様々な砂浜おじさんが話しかけてきました。その度におじさんの手元の道具を見てギョッとする日々。みなさん、毎日のように技に磨きを掛けに来ているそうですがとにかく超高級タックルのオンパレード。ああ釣り馬鹿は恐ろしい。

 でも、あんまりにも飛ばないので相棒と二人で考え抜いて、中ランクの並継ぎ竿とリールを買いました。そうしたら二人とも一気に飛距離がアップしたではないですか!!!そして念願の二桁釣果を記録しました。

 その道具を次に堤防の投げ釣りに持参。すると隣のおじさんがリールを見て「ずいぶん良さそうな道具ですねえ。釣れますか?」とのぞき込んできました。うふっ。実はイシモチ釣れました、と言うと「良いなあ、おれは何にも釣れないよ〜。」と羨望のまなざし(気のせい?)。堤防では必ずしも遠投は必要でないんですけどね。その時はたまたまえらい遠くへぶん投げて探ってきたらイシモチが釣れたんです。

 「高い道具」=「釣れる道具」と私の頭にインプットされるきっかけが、砂浜おじさんたちのお道具でした・・・。
銭がもの言うシロギス道

2003.6.16